臭いに頼るのは危険です😩


今回は危険性を臭い(嗅覚)だけに頼るのは危ないとの話をさせていただきます。

それではどうぞ宜しくお願いいたします。

まず先日 新橋でビルの外壁が吹き飛ぶような大爆発がありました。

TBS News DIGに爆発したときの酷い状況の動画があがってます。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/580270

原因は店内が臭かったけど店長(!?)が煙草を吸おうと、ライターに火をつけたら爆発したというものでした(多分ガスが充満していた)。

知らない人が聞くと「あんな爆発を起こすぐらいのガスが充満している状態なのに、火をつけると危ないと考えるぐらいの匂いを感じないのはおかしいだろ~!」と考えると思いますが、これって環境安全関係の業務をやっていると似たようなことが良くあります。

これは臭いを感じる仕組みに関係しているようです。

医療職でも人体研究家でもないので教えて貰ったことをぼんやり話すると、

臭いを感じるスキームは鼻から臭い物質がはいり粘膜にとけこみ感知されると、嗅細胞が電気信号を発生してにおいを感じるといわれています。

この嗅覚細胞は4週間サイクルで変性と再生を繰り返しますが、同じにおいを嗅ぎ続けていると嗅細胞が傷つき嗅覚細胞が再生するまでにおいを感じなくなるだけではなく、定常的に同じ臭いにさらされると、細胞が順応して再生してもにおいを感じなくなるようになるとのことです(再生しない!?)。

こういうことを知っていると上記事故があったビルは、以前からガス臭かったのに放置し続けて臭いを感じなくなって、通常ではありえない行動をとってしまったのではないかと予想しています。

工場の環境安全管理での具体例を挙げると、

①     作業環境測定で濃度が基準を越していても現場の作業者の方々は全く認識していない。

②     屋外で廃溶剤をいれたステンレス製のコンテナに登り洗浄していた際に気分が悪くなり落下した事故でも、被災者や一緒に仕事をしている人たちは溶剤臭を特に感じないといっていましたが、事故対策委員として現場検証に行くとガス濃度計の数値が勢いよく上昇しアラームが鳴る

③     住民からの異臭のクレームがあっても、工場で作業している人たちは全く認識していなかったが、臭気測定器で測定するといつもの5倍の指数が確認される

④     硫化水素は凄い刺激臭ですが大気中の濃度が30ppm(!?)を超える臭気を感じなくり、中毒症状や長時間吸引することにより命を落としてしまう。

等の現象があります。

こういった現象は人間の体の構造によるものなので、環境安全意識を向上したから良くなるといったものではありません。

どれだけ自分の働いている環境を測定・数値化できるかが重要なのかな~と思います。

なんとな~く自分がいいたいことがわかっていただけたのではないでしょうか?

この記事が少しでも環境安全管理の仕事をされている方々のご参考になれば幸いです。

それではみなさま今日も一日ご安全に~\(=ω= ア


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA